京都を一日で回る 走らずに東山を歩き切る順路

2026年9月18日

京都で難しいのは、行き先を決めることよりも、見どころが市内のあちこちに散らばっていることです。一日ではとても回りきれません。下の順路は、見どころが最も近くに集まっている東山に絞っています。ほぼ一日を通して歩いてつなげられ、市内を行き来する必要がありません。

東山を回る一日の順路

06:30 伏見稲荷大社

ここから始めるのは、この順路の中で唯一、終日開いていて拝観料もかからないためです。6時半であれば朱色の鳥居のトンネルもまだ空いていて、人が入らない写真を撮れます。これより遅くなると、参道は人の列になります。

山頂まで登る必要はありません。最初の展望所で折り返せば1時間ほどです。山頂まで行くと2時間半は見ておく必要があり、その日の予定全体に影響します。

08:30 清水寺

清水寺は京都のほかの寺より早く開きます。8時半に着けばまだ歩きやすい時間帯です。谷の上に張り出した木の舞台が誰もが撮る場所ですが、10時を過ぎると舞台に上がる列が長くなります。

09:45 三年坂と二年坂

清水寺から石畳の坂を下ると、両側に店が並びます。京都で古い町家が最もよく残っている一角で、食べ歩きが好きな方にはこの日いちばん楽しい時間になります。石段は平らではないため、歩きやすい靴が必要です。

11:00 八坂神社と円山公園

坂を下りきったところが八坂神社です。京都の写真でよく見る朱色の門があります。裏手の円山公園は、昼食の前にひと休みするのにちょうどよい場所です。

12:00 昼食

近くの選択肢は二つです。八坂神社からそのまま歩ける祇園は、雰囲気のよい店が多いぶん価格は高めです。錦市場は車で十数分ですが、屋根のある長い市場で、少しずつ食べながら歩けます。

13:30 銀閣寺と哲学の道

銀閣寺は祇園から北へ上がったところにあります。砂の庭と苔の庭は、朝に見た寺とはまったく趣が異なります。帰りは哲学の道を歩きます。疏水沿いに続く約2キロの道で、木陰が多く、ほかの場所より人も少なめです。

16:00 灯りがともり始める祇園

夕方前にもう一度祇園へ戻ります。町家が両側に並ぶ花見小路に灯りがともり始める時間で、この一帯が一日で最も美しく見える時間帯です。

祇園の細い路地には撮影禁止の区域があります。標識が出ており、過料の対象にもなります。歩いておられる芸妓さんや舞妓さんを許可なく撮影することもご遠慮ください。

16:30 先斗町で一日を終える

鴨川沿いに延びる細い飲食店の路地で、人がすれ違えるほどの幅しかありません。駅から近く、宿へ戻りやすいうえ、価格帯の異なる店がそろっているため、一日の締めくくりに向いています。

この時間でちょうど日が落ちます。まだ歩けるようであれば鴨川沿いを散策しても、疲れていればそのまま宿へ戻っても構いません。

この順路が早く終わるのは、日が暮れるのが早いためです。京都の寺の多くは17時ごろに閉まり、受付はその30分前に終わります。冬は17時前に日が沈み、16時半には光がなくなり始めます。

夏であれば2時間近く余裕が生まれます。19時近くまで明るいため、夕方に嵐山を加えたり、鴨川沿いを長く歩いたりできます。

苔むした茅葺きの屋根がある京都 法然院の山門
京都 法然院の山門。有名な寺より人が少ない寺のひとつです(写真 lamblukas / CC BY 2.0)

嵐山と金閣寺も入れたい場合

この二か所は最もご希望の多い場所ですが、上の順路には入れていません。理由は単純で、市内の反対側にあるからです。嵐山は西の端、金閣寺は北、上の順路はすべて東側です。三方向を一日に詰め込むと、移動だけで2時間半から3時間かかり、それぞれの場所で過ごせる時間は40分ほどになってしまいます。

それでも入れたい場合、影響が最も小さいのは、午後の銀閣寺と哲学の道を外して嵐山に充てる方法です。竹林と天龍寺で2時間ほどがちょうどよい配分です。金閣寺は、二日あるのであれば翌朝に回してください。夕方に閉まるため、後回しにすると間に合いません。

市内の移動について 京都は東京のように地下鉄が行き渡っていません。多くの見どころはバスに頼ることになりますが、観光の時期は時間がかかり、非常に混み合います。特に金閣寺と清水寺へ向かう路線は顕著です。

可能であれば、地域ごとにまとめて回り、その中は歩いて移動するほうが、市内を行き来するより明らかに速く回れます。

紅葉の時期の清水寺を高い位置から見た様子
紅葉の時期の清水寺(写真 そらみみ / CC BY-SA 3.0)

この日の持ち物

この日は京都の行程の中でも特によく歩く一日です。一日の合計でおよそ8キロから10キロ、石段も多いため、靴が何よりも重要になります。

もう一点、寺の拝観料は現金のみという場所が多く、カードを使えないこともあります。小銭と少額の紙幣をある程度お持ちください。飲み物は、ほぼどの角にもある自動販売機で買えます。

この順路は一日歩いて回れますが、車があると助かる場面が二つあります。始発前の早朝に伏見稲荷へ向かうときと、午後に北の金閣寺へ移動するときです。いずれも公共交通機関では待ち時間が最も長くなる区間です。

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