四国 四つの県、四つの表情 島をどう回るか

2026年9月18日

四国は日本の主要四島のうち最も小さい島です。関西と広島の南にあり、瀬戸内海を橋で渡って行けます。名のとおり四つの国に分かれており、今も四つの県それぞれに違う気質があります。海外からの旅行者はまだ多くなく、日本の田舎らしい風景を好む方に向いた島です。

四県それぞれの見どころ

県知られているもの
徳島鳴門の渦潮、祖谷渓とかずら橋
香川讃岐うどん、栗林公園、金刀比羅宮
愛媛松山城、道後温泉
高知太平洋の海と、国内有数の清流とされる四万十川

徳島 祖谷渓と鳴門の渦潮

祖谷渓は島の中央にある深い谷です。道は崖に沿って曲がりくねって続きます。誰もが目指すのは、蔓を編んで架けられたかずら橋です。実際に渡れますが、床板の隙間から下の川が見えます。高い所が苦手な方はご承知おきください。近くの大歩危では、舟で峡谷の岩壁を間近に眺められます。

緑の森の中、岩の多い川に架かる祖谷渓のかずら橋
夏の祖谷渓。見下ろすとかずら橋が架かっています(写真 Yamato / CC BY-SA 3.0)

県の東側には鳴門海峡があります。両側の海水がぶつかり合って渦ができます。観潮船からも、橋の下に設けられたガラス張りの遊歩道からも見られます。渦が最も大きくなるのは潮の流れが速い時間帯です。時刻表を確認してからお出かけください。そうでないと、ただの海面を眺めることになります。

大橋と観潮船を背景にした鳴門海峡の渦潮
鳴門海峡の渦潮(写真 Suicasmo / CC BY-SA 4.0)

香川 うどん、庭園、石段

香川は日本で最も面積の小さい県ですが、うどんで最もよく知られています。こしのある讃岐うどんの店はいたるところにあり、多くは自分で仕上げる形式で、朝から昼過ぎまでの営業です。高松市内には栗林公園があり、国内でも屈指の広さと美しさを持つ回遊式の日本庭園です。

琴平の金刀比羅宮は山の上にあり、本宮までは数百段の石段を上ります。はじめのうちは両側に店が並びます。ゆっくり上れば問題ありませんが、ご年配の方は体力と相談してください。

愛媛 現存する城と古い温泉

松山城は市街の中心の丘に建っています。天守が江戸期のまま現存する数少ない城のひとつです。ロープウェイかリフトで上がれます。近くには道後温泉があり、日本で最も古い温泉のひとつとされています。木造の多層の浴場の建物が、この街の象徴です。

夕暮れの道後温泉本館 木造の多層の建物
道後温泉本館(写真 Japanexperterna.se / CC BY-SA 3.0)

高知 太平洋に面した県

高知は太平洋に面しており、瀬戸内海に向く三県とは雰囲気がはっきり異なります。よく知られているのは、藁の炎で表面だけを焼き、中は生のままにするかつおのたたきです。四万十川は本流に大きなダムのない川として知られ、増水時に水が越えても壊れないよう、欄干のない低い橋が架けられています。

八十八箇所の巡礼路

四国には、島を一周しながら88の寺を巡る道があります。全長は1000キロを超えます。白い装束に菅笠という姿の巡礼の方が歩いており、全行程を歩くと数か月かかります。旅行で訪れる場合は、行程の近くにある数か所の寺に立ち寄るだけでも、今も生きている文化に触れられます。

島への入り方

入りやすい道は二つあります。ひとつは岡山から瀬戸大橋を渡って香川へ入る道。もうひとつは神戸から明石海峡大橋で淡路島へ渡り、さらに鳴門へ渡る道です。後者であれば、関西から一日で続けられます。

島の中では、鉄道が通っていない場所も多く、山あいの路線バスは本数が限られます。祖谷渓のような場所は、車がないとほぼ回れません。ドライバー付きの車であれば、崖沿いの細い道も任せられ、一度の旅で複数の県を続けて回れます。

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