東京から日光へ日帰り 社寺と中禅寺湖を一日で回る

2026年9月18日

日光は東京の北にあります。社寺だけの町と思われがちですが、実際には二つの層に分かれています。下の層は世界遺産の社寺がある町なか、上の層は湖を囲む高原で、町より明らかに涼しい場所です。どこに時間をかけるかがわかっていれば、一日で両方を回れます。

下の層 日光の町なか

日光東照宮

徳川家康を祀る社です。300年近く続いた幕府を開いた人物を祀るため、簡素を旨とする一般の神社とは異なり、彫刻、極彩色、金箔を用いた華やかな造りになっています。高い杉の森の中に建っています。

見落としたくないものが三つあります。ひとつは神厩舎の三猿。見ざる、聞かざる、言わざるの由来です。二つめは奥宮へ向かう門の上にいる眠り猫。小さいため、気づかずに通り過ぎる方も少なくありません。三つめは陽明門で、細かな彫刻が施され、日が暮れるまで眺めていられることから日暮の門とも呼ばれてきました。

金と白の彫刻で飾られた日光東照宮の陽明門
日光東照宮の陽明門(写真 Maarten Heerlien / CC BY 2.0)

この一帯が最も混み合うのは、午前の遅い時間から午後の早い時間にかけてです。ゆっくり歩きたい場合は、開門と同時にここから始めてください。境内は石段の上り下りが多いため、1時間半は見ておくと安心です。

神橋

大谷川に架かる朱塗りの橋で、社寺の入口にあたります。日光に着いて最初に目に入る風景です。川沿いの道から撮影できるため、時間はかかりません。

岩の間を勢いよく流れる大谷川に架かる朱塗りの神橋
大谷川に架かる神橋(写真 Saigen Jiro / CC0)

上りの道 いろは坂

町なかから湖へ上がるには、48のつづら折りが続く山道を通ります。上りと下りで別の道になっています。紅葉の時期はこの道自体が見どころですが、日光で最も渋滞する場所でもあります。特に土日の午前の遅い時間は混み合います。

上の層 湖を囲む高原

華厳の滝

中禅寺湖の水が、100メートル近い崖を落ちます。国内でもよく知られた滝のひとつです。エレベーターで下の観瀑台へ降りると、滝全体を正面から見られます。水量が多いのは雨のあとと雪解けの時期で、冬には周囲の小さな滝が凍りつきます。

中禅寺湖

標高約1200メートルにある湖で、湖畔にそびえる男体山の溶岩によってできました。町なかより数度低く、夏は東京よりずっと過ごしやすくなります。湖畔には飲食店と遊歩道があり、昼食をとって休憩するのに向いています。

時間に余裕があれば、湖の先にある戦場ヶ原には湿原を渡る木道があります。歩きやすく、ほかの場所より人も少なめです。

山の森の中の高い岩壁を落ちる華厳の滝
華厳の滝(写真 Jordy Meow / CC BY-SA 3.0)

紅葉は上から下へ下りてきます

日光は、東京から日帰りできる範囲で最も知られた紅葉の地のひとつです。標高差が大きいため、町全体が一度に色づくわけではありません。

場所平年の見ごろ
戦場ヶ原と中禅寺湖周辺10月上旬から中旬
いろは坂と華厳の滝10月中旬から下旬
町なかと社寺の一帯10月下旬から11月上旬

年によって一週間ほど前後します。日程が決まっている場合もご心配はいりません。出発が近づいたら予想を見て、上の層と下の層のどちらに時間をかけるかを決めてください。

最も負担の少ない順番 紅葉の時期は、朝のうちに湖まで上がり、午後に社寺へ下りてくる順がおすすめです。いろは坂の上り方向は午前の遅い時間に渋滞するためです。ほかの季節は、先に社寺を回ってから山へ上がるほうが歩きやすくなります。

もう一点、社寺は閉まるのが早く、冬はさらに早まります。山から下りる時間が読めない場合、社寺を一日の最後に回さないでください。

オレンジと黄色の紅葉に囲まれた山道のつづら折り
紅葉の時期のいろは坂(写真 Raita Futo / CC BY 2.0)

日光は東京から約140キロです。鉄道で町なかまでは行けますが、山の上の見どころへはいろは坂を上る路線バスに乗り継ぐことになり、紅葉の時期は非常に混み合います。ドライバー付きの車であれば、その日の道路の状況に合わせて、上の層と下の層の順番を入れ替えられます。

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